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BENZカスタム Sクラスクーペ ワンオフ 東京都

 BENZ S217クーペ パナメリカーナグリル取付 カスタム

カスタムの仕事は個人のお客様だけでは無く、業者様からの依頼も頂くこともございます。今回は東京都のStart Line様からの連絡でした。AMG製のパナメリカーナグリルを取り付けたいとのことでした。自分も勉強不足で取付方法がまだわからない状況でした。ネットで調べたところ取付はとても難しく、施工した工場は1社のみしか、見つかりませんでした。その業者さまも二度と作業したくないとのこと。工場長なら可能ですよね、と言われたらやるしかないですよね。何か方法はあるはずです。このような仕事を頼まれるのは職人冥利につきます。
思い出します、レースメカニックをしていた時の鬼監督の言葉、「無理です、出来ませんばかりじゃ前に全然進まないだろう。とにかく上手くいかなくてもやってみろ。考えることがとても大事だろ。」
簡単のようでとても難しいことですよね。

 BENZ S217クーペ パナメリカーナグリル取付 カスタム

作業前に調べてみると取り付け部の形状が全く違うようで 純正部品を使用してボルトオンにする場合はバンパー、ヘッドライト、フードパネルも交換するようです。部品だけで何十万円もかかってしまいますが、依頼主様がこだわっているのは金額ではなく、現在のフロントバンパーに純正(本物)のAMGパナメリカーナグリルを取り付けることでした。現在のフロントバンパーに装着できるコピー品も見ましたが、質感やメッキの感じなど、全くの別物でした。できるだけ純正に近い形でカスタムするのがベストだと思います。グリルの輪郭を製作、加工して、ブラケットも施工しました。AMGパナメリカーナグリルは依頼主様の持ち込みで、価格も何十万もする高価な部品のためドキドキの仮組調整でした。
カスタムの作業は比較的に左右対称だったりするのですが(今回は上下です)片側は初めてやる作業でノリノリですが、同じ大変な作業を再度やるのはとても大変です。
3Dスキャンや3Dプリンターなどは神様のような機械ですね。

今回のように部品の持ち込みもOKです。部品自体は保証できませんが、新品、中古パーツでも持ち込んでいただいて大丈夫です。その部品を拝見させていただいて作業内容、工賃のご相談させて下さい。

 BENZ S217クーペ ガナード カスタム

パナメリカーナグリルは付けている方は他にもいらっしゃるのでお客様の許可をいただきバージョンアップ。ガナードを作りますがセンサーが誤作動しないように注意します。ノーマルラインを延長して鋭角的になりました。ナイトビジョンのカメラを移設してブラケットにも小さい小さいガナードを着けます。最後にコンピューターメモリリセットで完成です。どうせカスタムするのであれば、他社と同じ作業ではなくオリジナルの作業をめざします。
ぱっと見はノーマルのように見えて、実は作りこんである。自分の好んでいるカスタム作業のパターンです。
お客様の喜ぶ笑顔とありがとうの握手はなによりも自分のご褒美です。
これで世界で1台のS217クーペです。

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